友達いない引きこもり主婦へ。孤独との向き合い方

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こんにちは。Life Without Friends 運営者の「ゆう」です。

「引きこもり」「主婦」「友達いない」…。これらの言葉を胸に、今この記事にたどり着いたあなたは、言葉にできないほどの孤独感や、社会から取り残されたような焦燥感、そして「誰にも必要とされていないのではないか」という深い不安の中にいらっしゃるかもしれません。

家族はいるのに、なぜか辛い。専業主婦として家庭を守っているはずなのに、自分の居場所がないように感じる。特に40代、50代と年齢を重ねるにつれ、その寂しさが強くなっている方もいらっしゃるかもしれませんね。

私自身、「友達がいない」という状況を25年以上続けている人間ですが、それは「他人に合わせるのが疲れる」という理由から、ある程度自分で選んできた側面があります。でも、あなたが今感じているのは、環境の変化や役割の変化によって、意図せず社会との接点を失ってしまった「非自発的な孤立」なのではないでしょうか。

この記事は、「友達を作るべきだ」という説教をするものではありません。ただ、そのどうしようもなく辛い孤独の正体を一緒に見つめ、今のあなたに合った「小さな接点」を見つけるための選択肢を、私なりの視点でお伝えできればと思っています。

この記事のポイント

  • なぜ主婦は「友達がいない」と孤立しやすいのか
  • 孤独で辛い心が少し軽くなるセルフケア
  • 外の世界と「居場所」を見つける具体的な方法
  • 家から出ずに「話し相手」と繋がる選択肢
目次

引きこもり主婦で友達いない孤独感、その原因

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なぜ主婦は「友達がいない」と感じ、孤立しやすいのでしょうか。家族のために毎日頑張っているはずなのに、ふと気づくと、社会から切り離されたような、自分だけが取り残されたような感覚。特に「専業主婦」という立場だと、その閉塞感をより強く感じてしまうかもしれませんね。

私自身も「友達がいない」状態で25年以上生きていますが、それは「他人に合わせると疲れる」という理由で、ある程度自分で選んできた側面があります。でも、今あなたが感じているのは、ご自身の意思とは関係なく、環境によって「孤立させられてしまった」という感覚に近いのではないでしょうか。

その背景には、単に「性格が内向的だから」という個人の問題だけではなく、年代や環境特有の、ご本人だけではどうしようもない「構造的な理由」があるように、私には思えるのです。

例えば、30代なら出産や育児による環境の激変。40代、50代なら子どもの自立による「役割の喪失」。そして、年代を問わず突き当たるかもしれない、「家庭に居場所がない」という深刻な感覚…。

ここでは、そうした「寂しさ」の正体を、少し引いた視点で、一緒に見つめてみませんか。ご自身の状況を客観的に知ることは、自分を責めるのをやめる第一歩になります。原因が分かれば、それは絶望の理由ではなく、次のステップに進むための「地図」になるかもしれませんから。

30代主婦の孤独と環境の変化

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30代は、本当に「人生の激変期」ですよね。結婚、出産、マイホーム購入、夫の転勤…。人によっては、これらの大きなライフイベントが、まるで嵐のように一度に押し寄せる時期かもしれません。

私自身、幼少期は父の仕事の都合で3年おきに転校を繰り返していました。だから、それまで築いてきた人間関係や慣れ親しんだ環境がリセットされる「アウェイ感」というか、見知らぬ土地で「知り合いゼロ」からスタートする心細さは、少しだけ想像がつきます。あの独特の緊張感は、大人になっても堪えるものがありますよね。

① 結婚・転居による「土地勘ゼロ」の孤立

特に結婚や夫の転勤に伴う「転居」は、孤独の大きな入り口になり得ます。

それまで当たり前にあった地元の友人や、頼れる親兄弟と物理的に離れてしまう。夫は新しい職場(会社)という「所属先」がすぐに決まりますが、専業主婦の場合、自分はどこのコミュニティにも所属していない宙ぶらりんな感覚に陥りがちです。

スーパーはどこが安いのか、評判の良い病院はどこか、ゴミ出しのローカルルールは…? 日常の些細な「わからない」が積み重なるストレス。私のように人目を気にするタイプだと、「こんなことも知らないと変に思われるかな」と、近所の人に話しかけることすら億劫になってしまいます。新しい環境に馴染もうと気を張るだけで、エネルギーを使い果たしてしまうんですよね。

② 出産・育児による「生活と価値観のズレ」

そこへ「出産・育児」が始まると、今度は、それまで仲の良かった「独身の友人」や「子どものいない友人」との間に、決定的なズレが生じ始めます。

これは、どちらかが悪いわけでは全くない、本当に仕方のない「すれ違い」です。

  • 友人はキャリアアップや趣味、夜の飲み会の話。
  • 自分は子どもの睡眠時間や離乳食、予防接種の話。

生活の中心があまりにも違うため、会話が本質的に噛み合わなくなってくる。夜は寝かしつけで電話に出られず、週末も子どもの世話でランチの誘いを断り続ける…。誘う側も「忙しいだろうから」と遠慮し始め、誘われる側も「どうせ行けないし」と諦める。こうして、お互いに悪気がないまま、ゆっくりと疎遠になっていくのです。

SNSが引き起こす「見えない疎外感」

このズレをさらに加速させるのが、SNSの存在かもしれません。ふと開いた画面には、お洒落なカフェでランチをしたり、キャリアアップに邁進したり、旅行を楽しんだりしている友人たちの「キラキラした日常」が溢れている。

一方で自分は、授乳とオムツ替えに追われ、自分のペースでトイレにすら行けない…。このギャップに、「私だけが社会から取り残されている」という強烈な疎外感を抱いてしまう。完璧主義な人ほど、「ちゃんとした母親」と「楽しそうな友人」の両方を演じきれない自分を責めてしまいがちです。

③ 夫の不在と「ワンオペ育児」の閉塞感

そして、30代の孤独を決定的にするのが、実質的な「ワンオペ育児」状態かもしれません。

夫は仕事で帰りが遅い。あるいは休日出勤や付き合いの飲み会も多い。日中、まだ意思疎通のできない赤ちゃんと二人きりで、家という閉鎖された空間に閉じ込められる。この感覚は、想像以上に精神をすり減らします。

もちろん、子どもは可愛いですし、愛しています。でも、それと「対等な会話ができる話し相手がいない」という辛さは、全く別の問題です。

「最後に大人とまともな会話をしたのはいつだろう…」
「自分の言葉が、どんどん幼稚になっていく気がする…」

一日中誰とも話さず、唯一の「大人の話し相手」であるはずの夫が帰宅しても、疲れてスマホばかり見ていたり、生返事だったりすると…。「家族はいるのに、世界でたった一人だ」という、絶望的な孤独感に襲われます。

この「子どもは可愛いのに辛い」という矛盾した感情を、「母親失格だ」「私が我慢すればいい」と自分の中に押し殺してしまう。真面目な人ほど、この思考のループに陥りやすく、それが「引きこもり」状態の深刻な入り口になってしまうケースは、決して少なくないのだと思います。

40代・50代主婦と役割の喪失

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もし、30代の孤独が「嵐の中の孤立」(育児や環境の変化に追われる孤独)だとすれば、40代・50代の孤独は、「嵐が去った後の、静かすぎる家」で感じる、また質の異なる孤独かもしれません。

「やることがない」という静けさ。それは、これまでの人生を捧げてきた「役割の喪失」から来ているように、私には思えます。この年代の孤独感は、主に二つの非常に強力な要因が、最悪のタイミングで重なることによって引き起こされがちです。

①「母親」という仕事の終了(空の巣症候群)

その最大の要因は、やはり「子どもの自立」です。これは、単なる「寂しさ」という言葉では片付けられない、深刻なアイデンティティの危機だと思います。

なぜなら、特に専業主婦として家庭を守ってこられた方にとって、「母親であること」は、この十数年、いえ二十年近く、人生の中心であり、最も重要で、最も過酷な「仕事」だったはずだからです。

毎朝のお弁当作り、山のような洗濯物、三食の献立、学校行事、進路相談…。それらが、子どもの進学や就職による「巣立ち」によって、ある日突然、すべて不要になるのです。

あれほど手がかかって大変だったはずの「仕事」が、いきなり解約されてしまった。あるいは、子どもが反抗期や自分の生活で手一杯になり、家にいても親と距離を置くようになる。それまで「お母さん」と呼ばれ、必要とされていた存在から、ただの「同居人」になってしまったかのような感覚。

手塩にかけてきた対象を失い、心にぽっかりと穴が空いたような寂しさ。この「空の巣症候群(エンプティネスト・シンドローム)」は、「自分にはもう、何もない」「社会から必要とされていない」という、強烈な喪失感に直結します。

② 身体のルールが変わる「更年期」の揺らぎ

そして、この「役割の喪失」という心理的な大地震と、ほぼ同時期に襲ってくるのが、「更年期」という身体的な大嵐です。

これは、ご本人の「気の持ちよう」や「性格」とは一切関係のない、生物学的な「ルール変更」です。私のようなルール重視の人間から見ても、これは非常に厄介な「ルール」の変更だと思います。

ホルモンによる「不可抗力」

40代・50代は、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少する時期です。このホルモンは、長年、女性の心と体の安定を守ってきた「防波堤」のようなもの。

その防波堤が機能しなくなると、自律神経が大きく乱れます。その結果、理由のないイライラ、突然の落ち込み、ほてりやめまい、そして耐え難いほどの不安や焦燥感に、自分でもコントロールが効かないレベルで襲われることがあります。

これは「甘え」でも「怠け」でもなく、ご自身の意思だけでは本当にどうにもならない「生理的な現象」です。

最悪の「ダブルパンチ」

この二つの事象が、なぜこれほどまでに主婦の孤独を深めるのか。それは、「最悪のタイミングで重なる」からです。

子どもの自立という「人生最大の喪失感」に直面し、精神的に最も支えが必要な時に、更年期の影響で「心が最も不安定」になってしまう。

あるいは、ホルモンのせいで「理由なく不安で仕方がない」時に、これまで自分のアイデンティティだった「母親」という役割が失われ、不安を増幅させる「理由」まで手に入ってしまう。

この心理と身体の「ダブルパンチ」によって、「引きこもり」と自覚するほどの深刻な孤独感や、自分の価値を見失うほどの無気力感に陥ってしまうのは、決してあなたがおかしいからでも、弱いからでもない。むしろ、それだけ真面目に「母親」という役割を完璧主義的に全うしてきた方ほど、陥りやすい罠なのだと私は思います。

専業主婦が孤立しやすい理由

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子育てが一段落した時、同じ「主婦」であっても、その後の孤立の度合いが大きく分かれるように思います。その最大の分岐点は、「家庭以外の、安定した社会接点を持っているか」どうか、です。

例えば、パートタイマーでもフルタイムでも、外で働いている主婦(兼業主婦)の場合、たとえ短時間であっても「職場」というコミュニティに属しています。そこには「仕事」という共通の目的があり、必然的に「同僚」との会話が生まれます。たとえそれが深い友人関係でなくても、「〇〇さん、おはよう」「これ、どう思う?」といった日常的なやり取りが、社会との緩やかな「繋がり」として機能します。

何より、「労働の対価(給料)」という、社会からの目に見える「評価」を得ることができます。私のように「仕事はきっちりやるタイプ」の人間にとって、この「評価」は自己肯定感を保つ上で非常に重要です。

一方で、「専業主婦」の「仕事(家事・育児)」は、どうでしょうか。

①「評価」と「対価」のない労働

専業主婦の労働は、24時間365日、終わりがありません。しかし、その労働は「家族だからやって当たり前」と見なされがちで、社会的な「評価」や「対価(給料)」には直結しません。

真面目で完璧主義な方ほど、「家族のために」と家事や育児を完璧にこなそうと努力されます。しかし、その努力が家族(特に夫)から感謝されなかったり、軽視されたりする経験が続くと、「こんなに頑張っているのに、誰にも認められない」という深刻な承認欲求の欠如に陥ります。

「自分は社会の役に立っていないのではないか」という無価値観。これが、専業主婦の孤独感の根底にあるのではないでしょうか。

②「自分個人」ではない、脆い社会接点

もちろん、専業主婦にも社会との接点はあります。しかし、その多くが「自分個人」としてのものではない、という点が問題です。

  • 子どもの学校関係(PTA、ママ友) → 「〇〇ちゃんのママ」としての役割
  • 夫の会社関係や転勤先での付き合い → 「〇〇さんの奥さん」としての役割
  • 地域や親戚との付き合い → 「〇〇家の嫁」としての役割

これらはすべて、「誰かの付属」としての役割(ペルソナ)を演じることを求められる場です。私自身、「他人に合わせると疲れる」からこそ、こうした「役割」を演じ続けることのエネルギー消耗は、痛いほど想像がつきます。

真面目な方ほど、この「役割」を完璧に演じようと努力されます。しかし、これらの繋がりは非常に脆いのです。

③「役割」の終了と共に「接点」が消滅する

前の見出し(40代・50代)で触れた「子どもの自立」が、なぜ専業主婦にとってより深刻な孤立を引き起こすのか。それは、兼業主婦には「職場」という接点が残るのに対し、専業主婦の多くは、「子どもの卒業」や「PTA役員の任期終了」と同時に、それまで必死で維持してきた社会との接点のほぼ全てが、一斉に消滅してしまうからです。

「〇〇ちゃんのママ」という役割が終わった時、後に残るのは「自分個人」としての繋がりです。しかし、そもそも「役割」で繋がっていた関係(例えば、苦手だけど無理して付き合っていたママ友)は、役割が終われば自然と疎遠になります。

結果として、「家族」という最後の繋がり以外に、社会との関係性が希薄になってしまう。「セーフティネットのない状態」で、夫との関係悪化や更年期(前述)という次の危機に直面することになるのです。

これは本当に、ご本人の性格がどうこう、という問題ではなく、「専業主婦」という役割・生き方が持つ、構造的なリスクなのだと私は思います。

家庭に居場所がないと感じる心理

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そして、年代を問わず、主婦の孤独の核心にあるのが「家族はいるのに、孤独」という感覚。すなわち「家庭に居場所がない」という、深刻な心のSOSではないでしょうか。

これには、「心理的な居場所」と「物理的な居場所」の二重の問題が潜んでいるように思います。

心理的な居場所のなさ

家庭は、本来最も安心できる場所のはずです。しかし、いつしか夫との関係が冷え切り、会話は「明日は遅くなる」「わかった」といった事務的な連絡事項のみ。

勇気を出して「今日こんなことがあって…」と話しかけても、「ああ、そう」と生返事をされたり、スマホから目を離されなかったり。そんな経験が続くと、次第に自分から話しかけることを諦めてしまいますよね。

リビングに家族といても息苦しい。「ここにいていい」と思えない空気を感じるのです。

物理的な居場所のなさ

もう一つ、見落とされがちなのが「物理的な居場所」の問題です。多くのご家庭で、子ども部屋や夫の書斎は優先されても、「主婦の部屋」は後回しにされがちではないでしょうか。

これまでは、日中に家族が不在の間、リビングやキッチンが実質的に「主婦の部屋」として機能していました。しかし、夫が在宅勤務になったりすると、その状況は一変します。

一日中家族がいる家の中で、主婦だけが「一人になれる物理的なスペース」を失い、逃げ場のないストレスに晒される。

この「心理的な孤独」と「物理的な逃げ場のなさ」が重なることで、「引きこもり」と自覚するほどの深刻な孤立感が生まれてしまうのではないでしょうか。

孤独で辛い時のセルフケア方法

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もし今、深刻な孤独感に苛まれているなら、無理に「友達を作ろう」と行動を起こすのは困難だと思います。まずは、ご自身の心をケアし、エネルギーを回復させることから始めませんか。

大切なのは、溢れ出る「寂しい」という感情を否定しないこと。「家族がいるのに贅沢だ」「私が我慢すればいい」と、ご自身の感情に蓋をしないでください。その感情は、甘えではなく、あなたの心が発している切実なサインです。

主婦の行う家事や育児は、24時間365日続く労働です。それなのに、家族から「ありがとう」と言われる機会は驚くほど少ない…。この「見返りのない労働」の中で、自分の価値を見失ってしまうのは、ある意味当然のことかもしれません。

この状況を打破する鍵は、承認の軸を「他人」から「自分」へ切り替えることです。

セルフ・バリデーション(自己承認)の習慣

夫や子どもからの「外部からの評価」を待つのはやめましょう。その代わりに、「内部での評価」、すなわち「自己承認」を行うのです。

  • 「今日は疲れている中、夕飯を作ってえらい」
  • 「誰も見ていないけど、排水溝の掃除をした。私、すごい」
  • 「名もなき家事をたくさんこなした」

人からはなかなか認められなくても、ご自身でご自身の頑張りを見出し、褒めてあげてください。また、ヘアサロンやネイルサロン、マッサージなど、意識的に「自分のためだけ」に時間とお金を使うことも、自分を大切にし、自信を取り戻すための有効な手段だと思います。

引きこもり主婦が友達いない状況を抜けるには

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前のセクションで、主婦が孤立しやすい原因や背景について見てきました。「そうそう、まさにそれだ」とご自身の状況と重なった方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、頭で原因がわかったとしても、「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」というのが、一番知りたいことだと思います。

ただ、どうか焦らないでください。

「引きこもり」状態にある時、心のエネルギーはかなり消耗しています。私も緊張しやすく人目を気にするタイプなので、そういう時に「外に出なきゃ」「何か始めなきゃ」と考えると、それだけでどっと疲れてしまう感覚はよく分かります。完璧主義な方ほど、「やるならちゃんとやらなきゃ」と気負いすぎて、最初の一歩が踏み出せなくなってしまうものです。

私自身、「他人に合わせるのが疲れる」から友達がいないわけで、無理に人間関係を広げることを推奨したいわけでは、決してありません(うちには猫が6匹もいますし、それで十分温かいです…笑)。

ここでお伝えしたいのは、あくまで「今のあなたに合った、社会との小さな“接点”」の選択肢です。「友達を作る」ことをゴールにするのではなく、ご自身が「ここにいてもいいんだ」と感じられる「居場所」や、「何かと繋がっている」というささやかな実感を取り戻すためのヒント、という位置づけです。

心のエネルギーが少し回復してきた方向けの選択肢もあれば、家から一歩も出ずに試せる、ハードルの低い選択肢もあります。「人生は一度きり、自分の望む方向へ」というのが私の信条ですが、その「望む方向」を探るために、ご自身のペースで「これならできそうかも」と思えるものを、探すような気持ちで眺めてみてください。

趣味や習い事で居場所を見つける

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外に出るエネルギーが少しでもあるなら、習い事を始めてみるのは良い選択肢だと思います。

「友達作り」と「自分磨き」を同時に期待できるだけでなく、「次のレッスンまでにこれを習得する」といった具体的な目標ができると、生活にハリが生まれますよね。共通の趣味や目的を持つ仲間とは、自然と会話が弾みやすいものです。

ただ、私のような完璧主義で人目を気にするタイプ(笑)は、いざ始めるまでに色々考えすぎてしまいがちです。続けるためには、いくつかコツがあると思います。

習い事を続けるための重要なコツ

  • LIKE(好き)を優先する: 「役に立つから」という理由(MUST)で選ぶと、続けるのが苦痛になりがちです。スキルアップよりも、純粋に「これが好き」「夢中になれる」という気持ちを最優先するのが、長続きの秘訣かなと思います。

  • 体験レッスンを必ず利用する: 入会してから「イメージと違った」と後悔しないために、教室の雰囲気や講師との相性を確認しましょう。

  • 最重要:成功の鍵は「家からの近さ」: 「引きこもり」状態から一歩を踏み出す際、最も重要なのは「物理的な距離」です。教室が遠いと、それだけで億劫になります。「家から歩いて行ける」「自転車で行ける」範囲の教室を選ぶことが、継続のための最も現実的な戦略です。

パート・仕事で社会と繋がる

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特に40代・50代の「役割の喪失」による孤独には、外で働くことが非常に有効です。職場は「社会の役に立っている」という実感と、新しい出会いの両方を提供してくれます。

私自身、仕事はきっちりやるタイプなので、仕事がもたらす充実感はよく分かります。ただし、この選択肢は「諸刃の剣」にもなり得ると、私は思います。

仕事が孤立を深めるリスク

コミュニケーションが苦手な方が、無理に人間関係が複雑そうなパートを始めると、職場でうまく馴染めず、「無愛想」「仕事を覚えない」と周囲から敬遠され、かえって孤立が深まるリスクもあります。

もし「居場所作り」の手段として仕事を選ぶ場合は、「収入」を第一目的にするのではなく、「人間関係が良好そうか」「未経験者や主婦を歓迎しているか」といった、「社会との繋がり」を最優先にした職場選びが不可欠です。

安全な友達作りアプリの選び方

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「外に出るエネルギーは、まだない」。そう感じる方も多いと思います。その場合、家から一歩も出ずに話し相手を見つける方法を考えましょう。

TwitterやInstagramなどのSNSで友達を探そうとすると、相手の目的が不明瞭で、危険が伴うことがあります。その点、友達作りを目的としたマッチングアプリは、「安全に、同じ目的の人と出会える」ように設計されているようです。

ただ、主婦の方がアプリを利用する上で、最大の懸念は「恋愛目的(不倫目的)」のユーザーとの意図しないマッチングですよね。「ただ話を聞いてほしかった」だけなのに、不適切なアプローチを受けてさらに傷つく事態は、絶対に避けなければなりません。

私のようなルール重視の人間からすると、このトラブルを避ける鍵は「明確な意思表示」にあると思います。

自分を守るための必須の防衛策

プロフィールに「恋愛目的ではなく、友達探しをしています」「既婚者のため、お茶できる同性の友達を募集しています」と、はっきりと記載することです。

これだけで、下心のあるユーザーをある程度フィルタリングできるはずです。最近は「女性限定」のアプリ(Touchなど)や、「主婦・ママ向け」(MAMATALKなど)、「既婚者専用」(Afternoonなど)といった、利用者を限定したサービスも増えているようです。ご自身の目的に一番近いものを、慎重に選ぶことが大切ですね。

オンラインサロンという新しい居場所

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「習い事には行きたいけれど、外に出るエネルギーがない」
「アプリでいきなり個人と繋がるのは怖い」

そんなジレンマを抱える人に、最も適した「ハイブリッド・ソリューション」が、オンラインサロンかもしれません。

これは、オフラインの「習い事」と、オンラインの「友達アプリ」の、両方の利点を兼ね備えた選択肢だと感じます。

  • 家から出ずに参加できる(低エネルギーOK)
  • 料理、美容、健康、趣味など、自分の興味(=新しい目的)に基づいた活動に参加できる
  • その活動を通じて、共通の関心を持つ「コミュニティ(=話し相手)」と繋がることができる

いきなり個人と1対1で深く関わるのではなく、まずは「共通の趣味」という緩やかなコミュニティに所属する感覚です。DMMオンラインサロンやYOORなど、様々なプラットフォームがあるようです。これなら、私のように人目を気にする方でも、自分のペースで参加しやすいかもしれませんね。

深刻な引きこもりは公的相談窓口へ

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もし、趣味や友達探しをする気力さえ湧かない、何をしても楽しくない、という深刻な状態が続いているなら、絶対に一人で抱え込まず、専門の相談窓口を頼ってください。

公的な支援を頼ることは、決して恥ずかしいことでも、大げさなことでもありません。

ご自身で「引きこもり」という言葉を検索された方に、ぜひ知っておいてほしいのが「ひきこもり地域支援センター」です。これは、各都道府県・政令指定都市に設置されている「ひきこもりに特化した相談窓口」です。ご本人の状況を聞き取り、必要な支援機関へと繋いでくれる「総合案内所」のような役割を果たしてくれます。ご本人だけでなく、家族からの相談も可能です。

電話が苦手でも大丈夫です

「引きこもり」状態で、知らない番号に「電話をかける」ことは、想像を絶するほど高いハードルだと思います。私も緊張しやすいので、その気持ちはよく分かります。

しかし、現代の公的サポートは、そのハードルがかなり下がっています。内閣府の「あなたはひとりじゃない」ポータルサイトや、厚生労働省の「まもろうよ こころ」などを見ると、LINEやチャット、SNSといったテキストベースの相談窓口が非常に充実しています。

電話をかける勇気が出なくても、まずは「辛い」と一言テキストで送ることから始めることができます。正確な情報は各公式サイトでご確認いただきたいですが、まずは「頼れる場所がある」と知っておくだけでも、少し心が軽くなるかもしれません。

引きこもり主婦で友達いない悩み、小さな接点から

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「引きこもり主婦で友達いない」と検索した時、その心は本当に深い孤独に包まれていたと思います。

私も「友達がいない」という、ある種の孤独を抱えて生きています。もしかしたら、人は誰しも、形は違えど何かしらの「孤独」を抱えて生きているのかもしれません。宇宙規模で「人間とは何か」なんて考えると、余計に孤独を感じますが…(笑)

今あなたが感じている深刻な孤独は、「自分には何もない」という絶望のサインとしてではなく、「何かを変えるべき時が来た」という「人生の転換期」のサインとして、捉え直すことはできないでしょうか。

「人生は一度きり、自分の望む方向へ」というのが私の信条です。

他人に合わせる必要は全くありませんが、ご自身の心が望む方向へ、ほんの小さな行動を一つだけ起こしてみる。それは、オンラインサロンで興味のある分野を覗いてみることかもしれませんし、公的な窓口に、SNSで「辛い」とだけ送ってみることでも構いません。

その行動がいかに小さく見えても、それがあなたと社会との間に生まれる、新しい「接点」となります。その小さな「接点」こそが、明日からのあなたの「居場所」を作る、確かな第一歩になる。私はそう信じています。

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